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2019 第13回 長野オープンU23選抜フットサル大会 supported by DUELO

2019年4月24日 未分類

(会場前にて)

院長の大石です。

 

 

3月15日(金)〜17日(日) の3日間、長野県の長野市にあるホワイトリングにて、2019 第13回 長野オープンU23選抜フットサル大会が行われ、神奈川県U-23選抜チームのトレーナーとして帯同してきました。

(大会パンフレット)

(大会パンフレットの神奈川県選抜チーム表)

(試合開始前の会場にて)

(長野オリンピックで使用された会場です)

 

先ずは昨年のフル選抜チームに引き続き、U-23選抜チームに関わらせて頂きました事に感謝です。

 

昨年の11月下旬にセレクションが行われ、数少ないながらも練習を積み重ね行われた今年の1月の神奈川オープン。そこが最終選考の場となり長野オープンのメンバーが選出されました。メンバーが決まるまで、そして決まってからの練習会は野外で行われることが多く、寒さが厳しい環境の中で本当に選手達も頑張りました。

 

試合当日に長野市に入り、レンタカーでホワイトリングまで移動。試合時間までは時間があり、会場内はこれから始まる喧噪の前の静けさがありました。先ずは初日、そして2日目をしっかり勝利して、3日目につなげる。今回の選抜メンバーにも歓喜の喜びを味合わってもらいたい、と願っておりました。

 

この予選リーグは通常の20分ハーフではなく、15分ハーフでの試合。初戦は地元の長野県選抜チーム。初戦は常に緊張があるので、出来れば地元のチームとはあまり当たりたくないと思うが、これも組み合わせ結果の仕方ない話。

 

14:00、初戦の長野県選抜戦、非常に硬い立ち上がりで試合が始まりまった。いつもの皆とは動きが全然違う。どう言えば良いのか…、重い空気感が漂っている感じでした。攻めても攻めきれない。守るけど危うい。

 

そんな中で#9山崎歩夢が待望の先制点を前半12:54に決める。これで一気に勢いに乗るかと思ったのですが、何処か白けた空気感がある。点が入ったのに一瞬の歓声だけで誰も駆け寄りもしない。チームなのに、セット毎に固まって遠くで眺めている。点を取った直後なのに、何故か重い空気が常にチームを纏っていた。

 

後半が開始して一進一退の攻防が続くが、23:50に長野県選抜に同点弾をたたき込まれる。そして27:15には逆転弾。直後から神奈川県選抜はパワープレー開始するが、29:18と29:50にパワープレー返しをされてしまい万事休す。

 

初戦の長野県選抜戦は×、1−4で敗戦。

(長野県選抜戦公式記録)

その日の夜にミーティングが行われた。監督の言葉としては、練習でやったことが一つも出せていないし、別のチームを見ていると思えるぐらいパフォーマンスが悪かった、とした内容。実は同様の事を観戦にきて下さった方も話をしていた。その中でもう一度、チームの基礎部分の戦術に立ち返り、ディフェンスとオフェンスをチェックし、反省点を洗い出す。

 

その間に私はずっと初日に痛めた選手達のケアを行う。故障まではいかないが、痛みを感じている選手が多かった。負けた事への心理状態が現れている気がした。

 

2日目の朝、ホテルの部屋を出て駐車場に向かおうとすると、空からは花弁雪が散ら散らと降っている。予報通りとは言え、こういった日の朝は本当によく冷える。車を走らせて会場に到着しても雪は降り止まず、結局は昼まで降っていた。

(宿泊したホテル前で、雪が見えるかな?)

 

この日、最初の相手は埼玉県選抜。1月に行われた神奈川オープンでは6-0で快勝をしている相手だ。しかし、昨日の選手達の状況からすると不安はある。まあ、そんな事を言っても仕方が無い。自分、また選手達自身がやれることをしっかりやるだけだ。

 

とにかくこの試合、埼玉県選抜に勝たなければ、予選リーグすら突破出来ない事が確定してしまう。それだけは絶対に阻止し、次の試合に進まなければならない。

(2日目、会場入りした選手達)

 

前半が09:40に始まり神奈川県選抜が勢いよく攻めるが、ゴールの手前で止められてしまう。攻めきれない印象だ。放つシュートがとにかく惜しいところに行くのだが、何故か入らない。その隙を突いて埼玉県選抜もカウンター気味に攻め上がってくる。嫌な空気感がチーム全体を包みかけた時間、11:12に埼玉県選抜が先制点を上げる。そしてまた14:31に追加点を取られてしまい、前半終了。

 

ハーフタイム中に監督から指示、そして檄が飛ぶ。そう、まだ大丈夫だ。15分あるのだから絶対に追いつけるし、追い越せる。そう信じながら後半戦が始まった。

 

神奈川はすごい勢いで攻めるのだが、相手の守りが堅く突破しきれない。前半よりも攻めている感じはあるのだが、どうしても点に繋がらない。時間だけが徐々に過ぎていく。

 

そして無情にも試合終了のホイッスル。これで神奈川県選抜チームは予選リーグ敗退が確実となった。信じられない状況だった。

(埼玉県戦公式記録)

 

第2試合終了後のミーティングは心が重かった。これまでの試合に出られなかった選手は、出場した選手以上にもっと苦い思いをしたのではないだろうか。ミーティングの終わりに次の試合に入る選手の発表があり、大幅な入れ替えが行われた。

 

予選敗退が決定した中で、どのようにモチベーションを上げ、最後まで神奈川県選抜チームとしてのプライドを構築するか。大幅な入れ替えが行われたのだが、新たにベンチ入りした選手達、また外された選手達の思いが交錯する。ただ試合前の雰囲気は悪くなかった。どうしてとは言えないが、何となく吹っ切れて、先ほどまでの重い空気感が晴れていた。

(三重県選抜チーム戦直前に)

 

最後の試合、三重県選抜との試合が14:30に開始された。試合開始直後の00:23、#9山崎歩夢が先制弾を叩き込む。幸先の良いスタートだった。早い時間帯での先制点で少しホッとした。前の2試合ではなかなか点が入らない状況が続いていたせいもあるのだろう。

 

そして、ようやくチームとして機能し始めた感が出てきた。ベンチで待機している選手達の雰囲気も明るくなり、良い声が出始めていた。試合が進む中、そろそろ追加点が欲しいなぁ、と感じていた時間帯に#18森本怜太郎が決める。

 

ハーフタイム中の雰囲気も良く、チーム全体が一つとなり動き出したように思えた。これならきっとこの試合は勝てる。そう素直に思えた。

 

後半が開始して16:57、#18森本怜太郎がこの日2点目となる追加点を叩き込む。20:56には#4小野寺遼が、25:50にはこの日2点目の#9山崎歩夢が決め、○5-0で勝利することができた。

(三重県選抜戦公式記録)

結果、神奈川県選抜チームは1勝2敗、グループリーグ最下位で2019の長野オープンを終えた。試合終了後には監督から色々と話はあった。勝ったことも負けたことに対しても。

 

この大会が最後にU-23選抜チームを卒業する選手もいる。だからこそ次ぎに長野へ戻ってくる選手はこの悔しさをバネにして欲しい。

 

練習本来の姿、そして今日の三重県選抜戦の雰囲気が最初から出せていれば、予選リーグは突破できたのでは。次ぎにこの舞台に帰ってきた時には、絶対に予選リーグを突破し、本戦への出場をしたいと思う。

 

もちろん仕事の依頼が無ければ、長野に戻れないのだが(笑)。

 

2日間の日程が終了し、その夜は選手達と焼肉に行くことになった。が、行く前に数名の選手から身体のケアをお願いしたいと連絡があった。そこで練習会から大会まで、選手達の視点からみた今回の選抜チームの話を聞く機会を得ることができた。そして話をすると、選手とスタッフ間で思っていた事に大きな差があったことに愕然とした。

 

長野へ来る前に関東1部所属チームとの練習試合があったのだが、かなり良い雰囲気で終えていた。スタッフ側は良い感じで仕上がってきた、と思っていたのだが、選手達の間では、どうして勝てたのだろう?と疑問符が出ていたのだった。

 

これ以外にもチーム戦略に関しての理解度であったり、ディフェンスに対する考え方であったりと、様々な観点で相互理解が無かったことがよくわかった。疑問があったのに質問が出来なかったこと。

 

そして何故に大会日程2日間が終わった此処で話が出てくるのかなぁ(苦笑)。

 

私なりの解釈は伝えた。そこに対してまた疑問が起こり、それにまた回答をしていくことになった。質問力、相互理解を深める方法、何が一番足りなかったのだろうか?そういった内容の話をたくさんした。一時間半ほど話をした時に、初めて選手がそういう事だったのか、とした表情が現れた。そしてまた私もずっと感じていた違和感が、このような理由を何処かで感じとっていたからだ、と理解した。

 (フェニックスの高橋協選手の誕生日でした!)

(食事終了後に監督と選手達で)

 

今回の神奈川県U-23選抜チームに対して、私個人としては、選手達の為にあまり仕事が出来なかったのではないだろうか。選抜チームでのメインの仕事はメディカルトレーナーだが、フィジカルトレーナーとしての考えをもっておく必要がある。そしてまたメンタルトレーナーとしての役割も担うことは可能だ。

 

因みにメンタルに関しては今までに監督達からオーダーがあったわけではない。もちろん勝手なことをやるわけにもいかない。しかしながら、私はそのような勉強も過去にさせてもらっている。

 

トレーナーとしてもっと早くに選手達の気持ちに気付けていれば、違う角度からアシストが出来たのではないだろうか。そんな話しやすい環境を私が作れていなかった事に敗北感を感じてしまう。次の機会を与えてもらえば、今まで以上の全力でサポートをしていきたい。

 

最後になったが、今回もまた酒井医療株式会社、メディカルサイエンス本部の神田達哉様、クリアポート株式会社の高田浩瑞社長から貸し出して頂いた2台のハイボルテージが選手達のケアに役立ちました。疲労や疼痛がしっかりと緩和され、動ける身体の準備をさせてあげることができたことができ、より良い形でピッチに選手達を送り出せました。本当にありがとうございました。

 

 

【Aグループ】
神奈川県選抜 1 – 4 長野県選抜
三重県選抜  3‐3   埼玉県選抜
神奈川県選抜 0‐2   埼玉県選抜
長野県選抜  4‐5   三重県選抜
三重県選抜  0‐5  神奈川県選抜
埼玉県選抜  2‐1   長野県選抜

           勝点 得点 失点 得失
1位 埼玉県選抜     7   7  4  3
2位 三重県選抜    4   8  12   -4
3位 長野県選抜    3   9  8  1
4位 神奈川県選抜   3   6  6     0

【Bグループ】
愛知県選抜 4‐3 岩手県選抜
滋賀県選抜 5‐0 栃木県選抜
愛知県選抜 8‐2 栃木県選抜
岩手県選抜 0‐2 滋賀県選抜
滋賀県選抜 3‐7 愛知県選抜
栃木県選抜 2 – 0 岩手県選抜

          勝点 得点 失点 得失点
1位 愛知県選抜   9  19  8  11
2位 滋賀県選抜   6  10  7    3
3位 栃木県選抜   3  4  13  -9
4位 岩手県選抜   0  3  8  -5

【Cグループ】
東京都選抜  5-0  岡山県選抜
新潟県選抜  6-8  千葉県選抜
東京都選抜  6-4  千葉県選抜
岡山県選抜  3-3  新潟県選抜
新潟県選抜  4-10 東京都選抜
千葉県選抜  3-5  岡山県選抜

         勝点 得点 失点 得失点
1位 東京都選抜   9     21     8    13
2位 岡山県選抜  4   8     11    -3
3位 千葉県選抜  3  15    17    -2
4位 新潟県選抜  1  13    21    -8

【決勝トーナメント】
準決勝①  愛知県選抜(B1) 2-4 東京都選抜(C1)
準決勝②  埼玉県選抜(A1) 1-5 滋賀県選抜(WC1)

3位決定戦   愛知県選抜 9-2 埼玉県選抜

決勝    東京都選抜 2-1  滋賀県選抜

 

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