2022年7月16日 | 未分類 |
今年は例年より早い梅雨明け。
梅雨明け前から、暑さが厳しくなっています。そして、梅雨に戻ったような雨続きの日々。
天気の不安定な日、特に気象の変化の多い時期、例えば梅雨の時期、季節の変わり目、他にも台風などの発生が多い時期などは気圧の変化による不調が起きやすいと言われています。最近では、「気象病」という名前でも聞くようになりました。
(降雨の伊勢神宮内宮)
「気象病」って何?と思われる方が多いかもしれないですね。
これは、天気や気候の変化が原因による体調不良の総称で、頭痛やめまい、疲労感、関節痛、うつ病様症状、吐き気や喘息など多岐に渡り症状が現れます。潜在患者数は1000万人とも言われ、日本人の半数以上の方に症状が現れているとも言われています。
では、気象病はどうやって体に悪影響を与えているのでしょうか?
一つあげるとするならば、自律神経に対する負担、いわゆるストレスです。気圧が低くなると副交感神経が優位となり、気圧が高くなると交感神経が優位になります。
睡眠時や食事中、リラックスしているときに優位になるのが副交感神経です。逆に運動しているとき、仕事や勉強など集中している時に優位になるのが交感神経です。
つまり、低気圧などで副交感神経が優位になると、いざ行動しようとしてもリラックスしたい状態になっているので、なかなか行動が出来ません。そこで無理をするとストレスが強くなり、自律神経のバランスが崩れてしまい、頭痛や疲労感などが強く出てくると言われています。
逆に夏の快晴の気持ちの良いお天気の時は、交感神経が優位になり、行動的になるのです。
気圧と自律神経の関係は、故福田稔先生と安保徹先生が生前に研究され、たくさんの書籍も出版されています。
ストレスは自律神経を乱す1番の原因です。自律神経が乱れた身体は、人が生きていくうえで、正常な身体の働きを行えなくなってしまいます。
今年は例年より早い梅雨明け。また梅雨明け前にも関わらず暑さが急に厳しくなりました。そして梅雨に戻ったような雨続きの日々。天候が不安定な日々が続いています。雨の日などは気圧の変化による不調が現れるにも理由があるのです。
また、ここ数年はコロナ禍により運動不足になり、さらにはマスクをつける事により今までよりも酸素不足になっている身体は、とてもストレスを強く感じている状態です。
(雨中、雨上がり前の二重虹)
では、自律神経を整えるって何をすれば良いのでしょうか?
天気の変化で体調を崩しやすい方には、自律神経を整えるための鍼灸治療が有効です。ストレスで過緊張状態の身体をリラックスさせる効果が高いこと、血管拡張作用により血流を改善させる事により自律神経のバランスを良い状態に導くことができます。
自分でもできる自律神経を整える方法としては、質の良い睡眠、適度な汗をかく運動、体を冷やさない事、入浴、季節や体調に合った食事などを心がけること。先ずは基本の睡眠、運動、食事を見直してみましょう。
それでも、どうしたらいいのかわからない?という方は、ぜひ一度ご来院しご相談下さい。鍼灸やマッサージで、自律神経を整えるためのスイッチを入れましょう。そして、自身の体調を維持するためのストレッチや体操などもお伝えさせて頂きます。