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緑園都市整骨院 緑園都市鍼灸・マッサージ院
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メンタルトレーニングの重要性

2018年1月12日 未分類

いつもフットサルの試合で持っている力を発揮出来ない選手がいた。

 

練習ではそこそこの実力を発揮するので、サブレギュラー的なポジションには常にいるのだが、リーグ戦になると必ずと言っていいほど緊張し過ぎてしまい、目は虚ろとなり、身体が硬くなり動きが落ちてしまう。だから実力の半分も発揮が出来ない選手だ。

 

その様な状態で毎回の試合に臨んでしまうので、一つミスを犯してしまえば雪崩式に崩れてミスが連鎖となる。だから試合の中盤以降や緊迫している場面では、フィールドプレーヤーから外されてしまい、ベンチから声を出す選手となってしまう。

 

そんな彼が今年から参戦しているリーグの後半戦から少しずつ雰囲気が変わり始めた。もちろんミスをしない訳ではないし、緊張感もある。だが多少のミスをしても動じない彼がいるのだ。

 

先日に行われた日本選手権神奈川県予選でも、主力を怪我で欠いていたのだが彼が実力を発揮したことにより、準決勝と決勝を勝ち抜く一つの大きな力となった。

 

何がこの選手を変化させたのだろうか?

 

梅雨時期から彼が始めたことがある。それはメンタルトレーニングだった。このメンタルトレーニングは、昨年に私が株式会社メンタリスタの代表取締役大儀見浩介先生によるメンタルトレーニングに関してのセミナーを受講した内容の一部だ。私がこの受講内容を基に彼を分析し、足りない部分を補わせるトレーニングに着手したのだ。

 

行ったことは、

① DIPCA.3(長所と短所の把握)と目標設定

② 集中力とは?

③ リラクセーションとサイキングアップ

④ ルーティーン

 

先ず私が行ったのは、チームにDIPCA3という心理テストを行った。

 

※DIPCA.3(Diagnostic Inventory of Psychological Competitive Ability for Athletes)=心理的競技能力診断検査

 

これを基に選手達がどういった考えを持って、練習や試合に臨んでいるのかを理解することにした。20名以上の選手に行ったのだが、スターティングの選手や主力と呼ばれる選手たちの心理テストのスコアは非常に素晴らしかった。それに対してベンチ入りが微妙な選手や試合に投入される時間が短い選手たちのスコアは低いものとなった。

 

では、前述で紹介した選手はどうなのだろうか?実際の彼のスコアはチームの全選手の中で一番低かったのだ。しかもそのスコアはずば抜けて低かった。しかもグラフもガタガタ。練習中のプレーや他選手達の評価自体はそれほど悪い訳でもないので、これは正直に驚きの結果でもあった。

(DIPCA.3)

 

しかし、DIPCA3を診て気付くことも多かった。彼がどうして緊張してしまうのか?何故に過集中を起こしてしまうのか?そういった理由の多くがこれに心現れていた。

 

だから私はDIPCA3から読み取れる範囲で、彼自身の性格やプレーに対する姿勢の部分においての長所と短所をしっかりと説明をした。そして、今後に対してどのようなプレーヤーになりたいかを考えてもらった。つまり未来への目標を設定してもらったのだ。そしてその目標を基にして、選手がどのようなプレーを目指しているのかを確認した。

 

次に着手したのは、彼の過緊張をどのようにして取り除けるかを考えた。そこで彼には先ず集中力とは何?としたお題で考えてもらった。彼なりの答えが出た後に、私が学んだ集中力について話をして、ペーパーにまとめたものを読んでもらうことにした。これにより、彼自身が集中力とは何なのか?そして何が間違っていたのか、正しかったのかを深く理解してもらうことができた。

 

次に学んでもらったのはリラクセーションだった。そしてリラクセーションを教える時に、ゾーンについての説明も付け加えておいた。とにかく過緊張する状態を解除するために何をしたら良いか。呼吸法、漸進的筋弛緩法やセルフマッサージなど教える。これによって自分なりに緊張をほぐす方法を理解してもらえたのだと思う。

 

さらに試合前のルーティーンにおいては3つほど考えてもらった。それはまた道具に頼るのではなく、常に行えるものを考えてもらった。よくある例えでいえば、シューズ紐の締め方やコートに入る足など。これを自分なりの成功体験を踏まえて考えてもらった。そしてこのルーティーンには私からもフォーカルポイントを組み込むように伝えた。

 

これらのポイントを彼が練習中、そして試合前に行えるよう私もウォーミングアップ前や最中などで常に声をかけるようにした。最初の3か月は私も彼も色々と試行錯誤しながらだったと思う。本人の中に苛つきなども見えたし、いまいち私の話を聞きたくない様な素振りの時もあった。素直な分だけ良いものも悪いものも全てが出てきた。そして当日に話しが出来なくても後日にその結果(彼の行動やプレーについて)を彼と話し合う。

 

ところが4か月目が過ぎようとした頃から、回数を重ねる毎に私から何かを言うことは少なくなってきた。それは少しずつプレーに変化が出てきたからだ。少しずつだが集中とルーティーンワークが功を奏してきたのだ。

 

本人もその自信が出てきたのを理解し始めていた。試合前などに話しをすると、「何となく調子が良いです。」とか、「この前の試合と同じような感覚があります。」など。何をしたらゾーン(またはそれに近い状態)に入れるのか?こういったことを理解し始めていたのだと思う。最近に声をかけた時、私が言ったのは「良い集中が出来ている?」って事だけだった。選手からは「大丈夫です!」と。

 

その後の彼だが、非常に良い状態を維持している。12月にはリーグ戦が二つあり、彼もチームも良い形で終えることができたと思う。

 

今シーズン、チームは神奈川県1部リーグから昇格し、関東リーグ2部で戦ってきた。結果は4位。2位と3位とは1ポイント差ずつだった。残念ながら関東リーグ1部への昇格を逃してしまった。もちろん昇格して直ぐにこれだけの成績を収められたのは素晴らしい事だ。だけど悔しさは残る。「タラレバ」の話しになってしまうが、もしメンタルトレーニングが他の選手達(特に若い選手達)にもしっかりと浸透していたなら、どうなっていたのだろう?

 

フィジカル&メディカルトレーナーとして、足りないことはたくさんあったと思うが、どうやって選手達の身体をつくり、試合前に怪我をした選手達にはケアを行い、とにかく痛みを少なくし、現状でのパフォーマンスを引き上げるかを考えてやってきた。

 

来シーズンはこれらに加えて、メンタルトレーナーとしての役割をもっと深い位置で担いたいと考えている。来シーズン、チームが優勝&昇格できるように前進したい。その為にはメンタルトレーニングは大事な一つのツールと考えている。

 

今シーズンはたった一人の選手にしか出来なかったが、その選手がメンタルトレーニングと良い化学反応をしたと思っている。メンタルトレーニングを私たちが多くの選手に伝えて、選手達が学べる環境が整えば、きっと素晴らしい結果が待っているはずだ。

 

リーグ戦は終わったが、全日本選手権の関東予選が続いている。1月20日(土)と28日(日)に山梨県甲府市小瀬スポーツ公園体育館にて行われる。20日(土)に2勝できれば、1月28日(日)に行われる最後の予選に進める。そしてあと一つの勝利で全日本選手権の大舞台で戦える。すごく楽しみだ。そう、参入戦のときの感動をもう一度。

(関東リーグ参入戦で勝利)

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